潰瘍病態研究会 第21回フォーラム
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潰瘍病態研究会

第21回フォーラム開催にあたって


                                                      潰瘍病態研究会 第21回フォーラム
                                                                  当番会長 國崎 主税
                                     公立大学法人 横浜市立大学附属市民総合医療センター 
                                                          消化器病センター 外科 教授
    この度、潰瘍病態研究会第21回フォーラム(平成24年8月17・18日、神奈川県総合医療会館)

   の当番会長にご推挙賜り、誠にありがとうございます。

   歴史と伝統のある本研究会の会長を拝命し、大変光栄に存じますとともに、身の引き締まる想

   いであります。

   現在まで、本研究会をご指導・ご牽引なさってきた杉山 貢前会長、生越 喬二事務局代表、

   松原 要一会長をはじめ、会員の皆様方に厚く感謝申し上げます。私の外科医人生はこの潰瘍

   病態を研究することから始まっていることもあり、大変馴染みのある研究会であります。

   皆様にも、潰瘍病態につき活発な討議を行っていただき、潰瘍病態解明に貢献して戴ければと

   考えております。

   今回は、主題としてBarrett食道の病態と診断、H.pylori除菌後の消化性潰瘍の病態、上部消化

   管疾患に対するNBI拡大観察の有用性、合併症性消化性潰瘍に対する外科治療、上部消化管潰瘍

   性病変に対する腹腔鏡手術の有用性、小腸潰瘍性病変に対するカプセル内視鏡の有用性の6題を

   取り上げさせていただきました。

   潰瘍病態学は古くて新しい分野であります。日本の消化器外科学の始まりは潰瘍外科と言っても

   良いと思います。消化性潰瘍に対する外科治療は胃切除術から胃を温存した迷走神経切離術にな

   り、さらにH2受容体拮抗剤やPPIの登場により合併症性消化性潰瘍のみが外科治療の対象となっ

   ております。さらに、その術式も腹腔鏡下で施行される事が多くなっており、目まぐるしい変化

   を遂げております。内科的にもH.pyloriの潰瘍発生への関与の解明、除菌の必要性、再発症例の

   検討など様々な研究が展開されてきました。いずれも本邦のみならず、世界的な研究と考えます。

   本研究会では、これらの病態、至適な治療法をさらに深く検討して戴ければと存じます、さらに、

   今後益々増えるであろうBarrett食道の解明、日常臨床でも広く使われているNBI拡大内視鏡やカ

   プセル内視鏡の有用性についてご討議願えれば幸いです。

   微力ではありますが、このフォーラムが皆様にとって、あるいは潰瘍病態解明に少しでもお役に

   立てるように企画・運営をしていきたいと考えております。本研究会が有意義な会となりますよ

   う皆様のご参加ならびに活発なご討議をお願い申し上げる次第です。

   多数の皆様のご参加を横浜の地で心よりお待ち申し上げます。
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